膀胱炎-犬と猫の病気用語集

膀胱炎

膀胱粘膜に生じる炎症で、原因としては、感染(細菌、真菌など)、腫瘍、化学物質、外傷および特発性(猫)などがあります。犬では細菌感染が原因となる事が多く、尿石症を併発している場合もあります。

症状は、頻尿(何度も少量のおしっこをする)、血尿(おしっこに血が混じる)、排尿困難(なかなかおしっこが出ない)または排尿痛(おしっこをすると痛がる)などが一般的ですが、無症状の場合もあります。まずは尿検査を行って膀胱炎の原因を調べる必要があります。

細菌性膀胱炎の場合は、適切な抗生剤を用いた治療によって短期間のうちに症状が改善しますが、治療をすぐに止めてしまうと再発することがあります。症状が無くなっても、獣医師の指示に従って治療を継続する必要があります。また、膀胱内に尿を長時間貯めておく事は、膀胱炎のリスクを高めることから、こまめに排尿させることも大切です。

治療に対する反応性が低い場合は、他の原因(尿石症、腫瘍など)が隠れていないか精密検査(血液検査、画像検査、細菌検査など)を行う必要があります。

特発性膀胱炎は、考え得る原因が全て否定された場合に用いられる診断名です。猫はストレスから特発性膀胱炎を起こす事があるため、薬物治療のほか生活環境などの改善なども必要となります。

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