アトピー性皮膚炎-犬と猫の病気用語集

アトピー性皮膚炎

ヒトでは「増悪と寛解を繰り返す、搔痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもつ」とされています。つまり「良くなったり悪くなったりする痒みのある湿疹があり、家族にも同じようなアレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎・結膜炎、気管支喘息の既往歴がある」ということです。
犬でも診断基準や好発犬種(柴犬、ウエストハイランドホワイトテリア、フレンチブルドック、アメリカンコッカースパニエル、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなど)が知られるようになってきましたが、確定診断は容易ではありません。また、最近では犬のアレルギー検査が可能となりその有用性も分かってきましたが、検査結果の解釈には注意が必要となります。
アトピー性皮膚炎の発症には遺伝的要因と環境要因が関係していることから、症状に合わせた治療が一生涯必要となり、完治する事はありません。アトピー性皮膚炎の代表的なアレルゲンは室内塵ダニ(ハウスダストマイト)ですが、花粉や樹木などが原因となる場合もあります。
したがって、治療として、

  1. 原因・悪化因子を探し対策を施すこと(ハウスダスト、花粉、食物、二次感染)
  2. スキンケア(皮膚バリア機能改善、感染コントロール)
  3. 薬物療法(痒み止め、内服薬、外用薬)

などを組み合わせる事で、症状を和らげ快適な生活をおくる事が可能になります。またアトピー性皮膚炎とよく似た疾患として、食物アレルギーがあります。この場合、診断に食物除去試験が必要となり、中にはこの2つのアレルギー性疾患を併発していることもあります。

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