脂漏症(角化異常)-犬と猫の病気用語集

脂漏症(角化異常)

脂漏症は鱗屑(フケ)や脂漏(べたつき)を症状とする皮膚疾患です。猫よりも犬でよく見られます。
症状は光沢のない被毛、過剰な鱗屑(フケ)、皮膚の脂漏(べたつき)、臭い、ならびに様々な程度の痒みです。外耳炎を併発している事もあります。

皮膚の生まれ変わりのことを、ターンオーバーと言いますが、ターンオーバーは外界の病原体やアレルゲンから体を守る役割を果たし、皮膚を健康な状態に保っています。ターンオーバーは犬で約3週間のサイクルで起こり、最終的に古い皮膚細胞はフケとしてはがれ落ちます。脂漏症の患者さんは、このターンオーバーが何かの原因により早くなり、フケが異常に多くなります
また、脂漏症の患者さんは皮膚皮脂腺から過剰な皮脂が分泌されます。適度な皮脂は乾燥や病原体から体を守るバリアーとして機能しますが、過剰な皮脂は酵母菌(マラセチア)や細菌が増殖しやすい環境をつくり、痒みの原因となります

脂漏症の原因は様々で、先天的脂漏症は遺伝的な関与も疑われます。一般的に若齢時から発症し、年齢とともに悪化します。後天的脂漏症は、何かしらの基礎疾患(栄養異常、皮膚の感染症、内分泌異常、免疫疾患など)により、二次的に起ります。
診断は一般皮膚検査、真菌検査、血液検査などが必要となります
治療は原因となっている基礎疾患があれば、その治療を行いますが、それ以外の場合では対症療法が主体となります。角質溶解や脱脂作用のある薬用シャンプーを用いた薬浴、ビタミン剤、必須脂肪酸のサプリメントならびに保湿効果のある外用液を使いながら、ターンオーバーを調節していきます。痒みが強い場合は、ステロイドや免疫抑制剤を用いる事もあります。
先天的な脂漏症は、生涯治療が必要となります。二次性の場合、その原疾患により予後は様々です。

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