タマネギ中毒-犬と猫の病気用語集

タマネギ中毒

タマネギネギニンニクにららっきょうチャイブエシャロットなどは、犬と猫に貧血(赤血球が壊れる溶血性貧血)を起こす事が知られています。これらは、煮汁、乾燥パウダー、調理済み食品(タマネギ入りハンバーグなど)になっても毒性を持っています。体重5kgの犬はタマネギたった半個で、猫では約1/6個で中毒を起こす可能性があります。

症状は嘔吐、下痢、ヨダレ、1〜5日後から貧血がはじまると、粘膜が白く、衰弱、ふらつき、元気食欲低下がおこり、さらに進行すると、黄疸、血色素尿(茶色)になります。

タマネギ中毒に特別な解毒剤はありません。もし中毒量を食べてすぐの場合は、動物病院で催吐処置(吐かせる処置)、活性炭、ならびに下剤の投与などが行われます。貧血が酷い場合は輸血が必要になる事もあるので、注意が必要です。

もしペットが誤食してしまった場合は、いつ頃、何を、どの位食べたのかを、できるだけ詳しく動物病院に伝えることが大切です。

 

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