ぶどう・レーズン中毒-犬と猫の病気用語集

ぶどう・レーズン中毒

ぶどうレーズンは犬に急性腎不全を起こす事があります。猫では犬ほど知られていませんが、やはり毒性があると考えられています。ぶどうの最小中毒量は体重1kg当たり約19.6g、レーズンは体重1kg当たり約2.8gですが、食べた量が少ないからと言って腎障害が軽く済むと言う訳ではないようです。

症状は摂取後24時間以内に嘔吐をおこします。また食欲低下や下痢がおこり、腎障害が進むと腹痛、尿量減少が認められます。

もし中毒量を食べてすぐの場合は、動物病院で催吐処置(吐かせる処置)、活性炭、ならびに下剤の投与などが行われます。急性腎不全が起きた場合は、入院点滴治療が必要になります。治療をしても乏尿(尿量が少ない)、無尿(尿が全く作れない)になってしまった場合、予後は不良です。

もしペットが誤食してしまった場合は、いつ頃、何を、どの位食べたのかを、できるだけ詳しく動物病院に伝えることが大切です。

 

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