急性湿性皮膚炎(急性湿疹、ホットスポット)-犬と猫の病気用語集

急性湿性皮膚炎(急性湿疹、ホットスポット)

強い痒みを伴う急性の表在性細菌感染症(皮膚表面の細菌感染)で、急性湿疹やホットスポットとも呼ばれます。顔面、頸部または大腿部(太もも)に発症しやすく、湿った被毛のもつれ、脱毛および紅斑(皮膚が赤くなること)を特徴とします。

この疾患は高温多湿の環境(夏)、アレルギー(ノミ、アトピー、食物など)、被毛の密度や長さ、ならびに被毛の手入れ不足(毛玉)などと関係しています。

診断は臨床所見のみならず、その他の疾患(皮膚寄生虫、皮膚糸状菌など)を除外することによって行われます。

病変部が小さい場合、病変部の被毛を剃毛し、洗浄と外用薬(ステロイドと抗生剤の合剤)を用いた局所治療を行います。病変部が大きく、痒みが重度である場合、局所治療に加えて、ステロイドや抗生剤の内服を併用します。また、自分で舐めたり掻いたりすると悪化するため、数日間エリザベスカラーを着ける場合があります。

予後は良いですが、原因が取り除かれない場合、再発を繰り返すことがあります。

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