マダニ-犬と猫の病気用語集

マダニ

マダニは日本全国に存在し、動物の血を吸って生きている大型の節足動物です。家のホコリに認められるコナヒョウヒダニなどとは異なります。

マダニの診断は、動物体表のマダニを肉眼的に確認して行います。幼ダニや若ダニはきわめて小さく、見つける事が難しい場合もありますが、吸血した成ダニは豆粒程の大きさになるので、比較的容易に見つける事が出来ます。

〜マダニの生活環〜

卵からふ化したばかりの幼ダニは動物の体に付着し、吸血と脱皮を繰り返し、若ダニ、成ダニへと発育します。雌の成ダニは約7〜14日間かけて飽血(お腹いっぱいに血を吸った状態)に至り、数千個の卵を産みます。

症状

飼主がマダニに気づいて来院しますが、多くの場合は無症状です(大量のマダニ寄生では貧血が認められる場合もあります)。その他にも、マダニ唾液タンパク質に対するアレルギー反応、マダニ媒介性疾患(犬バベシア症など)への感染リスクまたはマダニ麻痺と呼ばれる神経症状が認められることがあります。

治療

マダニを見つけた場合、吸血前(皮膚に噛み付く前)であれば物理的に除去するのが一般的です。散歩や屋外から帰って来たら、動物体表のマダニの有無を確認し(特に耳周辺と指間は注意)、また外出後にブラッシングを行うことで、感染のリスクを減らすことが出来ます。

吸血しているマダニを見つけた場合、自宅で物理的に除去する事が難しいので、動物病院の受診をお勧めいたします。

予防

マダニの活動が活発な時期(春から秋)には、マダニの生息地(草むら)に入らない、動物が屋外から帰って来たらマダニの有無を確認し、ブラッシングおよび定期的に予防薬を与えることが必要です。

*最近、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)という、新しいマダニ媒介感染症が報告されています。現在SFTSに対する対策としては「マダニに咬まれないこと」が唯一の予防法と言われています。ヒトは肌を露出させないなど、基本的な対策しかとれませんが、ペットに対しては薬剤による積極的な予防が可能です。マダニが付いてから対応するのではなく、ペットに対しては駆除効果の高い動物薬を予防的に投与する事が重要と思われます。

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